【造語法で増やすドイツ語ボキャブラリー】感想・レビュー

こんにちは!

今日はドイツ語の語彙を今までと違った視点で増やしていこうという本を紹介します♪

造語法で増やすドイツ語ボキャブラリー」です!

 
2020年7月刊行と、ドイツ語の語学本の中では新しい本です✨

発売前からずっと気になっていた本でした。

造語法というアプローチの本は今までなかったんじゃないでしょうか。

新しい切り口のこの本がどんな本なのか、見ていきましょう💡

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本の構成

  1. 接頭辞
    対称的な意味、変化を表す、反意を表す、その他
  2. 接尾辞
    形容詞化、名詞化、動詞化
  3. 複合語
    複合形容詞、複合動詞、複合名詞、複合方法
  4. 語家族
  5. 練習問題
  6. 単語リスト

本の構成を大体まとめるとこのような感じになります。

語の仕組みについて解説されています。

実際の解説手順はこのような感じでした。

  1. 接尾辞や接頭辞の紹介
  2. その接尾辞・接頭辞を含む単語の紹介
  3. その単語を使った例文(ないときもある)

基本的にはこの並びで、様々な接尾辞や接頭辞が解説されます。

語に応じて、補足情報が付け足されたりしています。

そして、解説の後には練習問題があります。

⚠️注意したほうが良いのは、

  • タイトルに「ボキャブラリー」とあるが、単語帳ではない
  • 語幹の詳しい解説はほとんどない (接頭辞・接尾辞がメイン)
  • 練習問題が結構な割合を占めている
  • 練習問題で新しく出てくる単語が多い
  • 単語帳・参考書というよりは、練習帳という感じ

ということです。

ちなみに、私は辞書的に使えるものを想像してたので、買って届いて中身を見てびっくりしました😅

正直、はじめは「失敗したかな〜」と思いましたが、実際に本を進めていくうちに、良い本だと思えるようになりました。

では次に、どんな人にオススメなのかを解説していきます💡

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どんな人にオススメ?

この本がどんな人にオススメかというと

  • ドイツ語の基本文法は一通り終えた。
  • ドイツ語の基本単語はだいたい知っている。
  • 単語を効率的に覚えたい。丸暗記は苦手。
  • ドイツ語の単語の仕組みを知りたい。

このような人にオススメします。

ドイツ語の基本文法は一通り終えた。

ドイツ語の基本文法を終えた人なら、なんとなくドイツ語の単語が言葉と言葉の組み合わせでできていることが多いということに気付いている人もいるんじゃないでしょうか。

気付いていなくても問題ありません。

この本が解説してくれます。

接頭辞・接尾辞の意味を知ることで、これから新しく出会う単語があったときになんとなくの意味の予測ができるようになるし、記憶にも残りやすくなります。

長年ドイツ語をやっていると感覚的に分かるようになってくるのですが、まだそこまでいっていないという人には、その感覚をつかむための入り口になるのではないかと思います。

ドイツ語の基本単語はだいたい覚えている。

この本に載っている単語は、初めのほうは簡単ですが、進むにつれて基本単語帳では出てこない単語も出てきます。

造語するので、自然と難しい言葉が出てきます。

単語帳のようには使えませんが、かなり色んな言葉がでてくるので良いと思います。

なので、基本単語は身についていて、さらに語彙を増やしたいという人にもオススメできる一冊です。

単語を効率的に覚えたい。丸暗記は苦手。

丸暗記がに苦手で、ただの文字の羅列の単語帳では続かない、という人は、この本を一度読んでみる価値はあると思います。

この本は単語帳ではないですが、単語の部分的な(接頭辞・接尾辞の)意味を解説してくれるので、この意味を理解していれば、単語を丸暗記せずにすみます。

この意味とこの意味が組み合わさっているから、この単語はこういう意味になる、というふうに覚えることができます。

理屈があるほうが記憶に残りやすいので、単語を効率的に覚えたいという人は、この本を読んでみるのはオススメです。

ドイツ語の単語の仕組みを知りたい。

「ドイツ語の単語の仕組みを知る」ということは、この本の醍醐味かもしれません。

この本は、接頭辞、接尾辞の解説があり、どのようにして単語が組み合わさって、どのような意味の単語になるのか、ということを解説しています。

ドイツ語の単語の仕組みを知りたい人にはピッタリの本ではないかと思います😊

次に、この本を読んだ感想です!

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本の感想

では、個人的な感想を書きますね。

この本は、ドイツ語単語の構造の仕組みを理解するための本です。

私は、この本のタイトル「造語法で増やすドイツ語ボキャブラリー」を見た時、辞書的に使える(接尾辞、接頭辞、語幹ごとに単語が集められている)ようなものを想像していました。

というか、そのような本を今でも探しています😅

ドイツ語って、学習していくと皆さん気づくと思うのですが、ドイツ語の単語って 色んな言葉の組み合わせで成り立っているんです。

もちろん英語でも日本語でも言葉の組み合わせでできている単語はあるのですが、ドイツ語は圧倒的にそのような言葉が多いのです。

例えば、Klimaanlage (エアコン) は Klima (気候) + Anlage (装置) という組み合わせです。

他には、Ausgang (出口) だと aus (外へ) + Gang (歩み) という組み合わせでできています。

ドイツ語を勉強していると このような単語によく出会うので、ある日ふと思ったんです。

この部分的に意味する言葉の意味を覚えてしまえれば、初見の単語でもある程度意味が予測できるし、新しい単語に出会っても記憶に残りやすいんじゃないかって。

ドイツ語を勉強していたらそう思う人も多いと思います。

なので、今まで造語法というアプローチのドイツ語本はなかったので、とても期待していました。

造語法というのは、接頭辞、接尾辞、語幹などを組み合わせて単語を造るということです。

まず、この本を手に取った時の印象は、「うすっ」でした。

2,000円以上するのにこの厚さかぁ…と。

たぶん、書店で見ていたら買っていなかったかもしれません😅

辞書的なものを期待していたからです。

例えば、verheimlichen (秘密にする、隠す) という単語があった場合、ver と heimlich と -en に分けられます。

この時に、前の部分(接頭辞) の ver はどのような意味を持っているか、辞書のように調べられるような本かななと思っていました。

接頭辞、接尾辞、語幹が五十音順で並べられていて、それぞれの意味を解説しているような本を求めていました。

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ですが実際は、辞書というよりは、代表的な接頭辞・接尾辞を取り上げて、その意味を解説、練習問題をする、という流れの本でした。

そして、練習問題で新しく出てくる単語が多いんですよね。

なので、参考書のように活用したければ、書き込んで完成させないといけません。

個人的には、問題集より参考書のように読んで仕組みを理解できる本のほうが好きなので、私はすぐに書き込みました。解答を見て写しました。笑

正解を見てからどのようにそうなったのかを考えるほうが好きなんですよね。

そのほうが頭にスッと入りやすいので。(人それぞれです)

そして、それぞれの接頭辞のページに付箋をつけて、辞書のようにすぐ見たい接頭辞を開けるようにしました。

この本は、とりあえず文法は一通りやった、という段階で読むのが良いかもしれません。

というのは、長年ドイツ語をやっていると感覚的に接頭辞・接尾辞の意味というのは分かってくるんですよね。

なので、その感覚がまだできてないときに読むと、その感覚を掴む助けになるし、新しい単語に出会った時にそれを意識することで記憶に残りやすくなるからです。

ドイツ語中・上級者にしたら、少し物足りなさを感じるかもしれません。

ただ、出てくる言葉が基本単語帳で出てくる語彙とは違うので、語彙を増やすという意味では、中級者にも役立つと思います。

さて、これまでちょっと不満をたらしてきましたが、もちろん良い部分もあったので書かせてもらいますね。

それは、練習問題を解く (実際に自分で書いてみる)ことで気づく部分があったことです。

個人的には問題が付いている参考書は好きではないのですが、今回やってみてメリットもあることに気づけました💡

実際に書いてみると、単語の綴りを勘違いしていた部分があったり、造語をするときに s や e を挿入する時の規則などが感覚として分かってくるんですよね。

読むだけだと知識として頭に入るだけなので、体感できるというのはとても良いことです。

なので、問題を解くことで理解がより深まったのはとてもよかったです。

ちなみに、後半にある総合問題は、かなりのボリュームがあるので覚悟しておいてください。笑

解答を見ながら書き込んだ私でも、かなりの時間を要しました。笑

お腹いっぱいになりました。笑

あと、たまに補足情報が記載されているのですが、そこが私のお気に入りかもしれません。

メインコンテンツではないんですが、現代のドイツ語の傾向なんかも書かれていて、面白いなとおもいました。

個人的に新しい語学本の密かに楽しみにしているコンテンツが、こういうコラム的なところだったりします。

現代の傾向や、変化などを知れますから。

大分だらだらと話してしまいましたが、このような造語法にアプローチした本は初めて(私の知る限り)なので賛否両論あると思います。

私は、自分が求めていたものではなかったものの、この本から得られるものは十分にあったので、ドイツ語を勉強している方は一度手に取ってみることをオススメします💡

しつこいようですが、練習問題は覚悟しておいてくださいね!笑

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