今日は、ドイツ語検定を受ける人にオススメの本、
「よく出る分野をまとめて覚える 独検イラスト単語集 2・3・4級レベル」
をご紹介します!
ドイツ語でイラスト単語集というのは、ありそうでなかった単語帳ですよね♪
- タイトル
よく出る分野をまとめて覚える 独検イラスト単語集 2・3・4級レベル - 著者
ヴォルガング・シュレヒト / 木川 弘美 - 発行年 2014年
- 出版社 三修社
- 収録語数 2000語以上
- 定価 2,200円 + 税
Contents
本の構成
- 人と家
- 仕事
- 休暇・旅行・娯楽
- 学校
- 買い物
- 食事
- 日常の暮らし
- 健康と体
- 社会
- 町と田舎
- 表現することば
本の構成を大体まとめるとこのような感じになります。
かなりボリュームがありますよね。
見出語は2000語以上あります。
人が生活する上で触れるであろう場面を取り上げています。
そして、どのように単語やイラストが表記されているかというと、
- 1単語あたり「ドイツ語単語・カタカナの読み・名詞の性・日本語」が表記されている
- 単語に関連したフレーズが表記されている(見開き2ページあたり5〜15程度)
- 見開き2ページあたり、メインとなるイメージ(イラスト)が1〜6個程度
- そのイラストの周りに単語が表記されている
- 日時や頻度、前置詞、形容詞などはイラストはない
- それぞれの章の最後にクロスワードパズルがある
大体このような感じで構成されています。
⚠️注意したほうが良いのは、
- 単語1つあたりにイラストが1つあるわけではない
- イラストがないページもある (日時や頻度、前置詞、形容詞など)
- 音声がない
- 複数形の表記がない(巻末の索引には載っています)
- 名詞がメイン。動詞は少なめ。(関連語句や例文の中で出てくる)
ということです。
どんな人にオススメ?
この本がどんな人にオススメかというと
- ドイツ語を始めたばかりで、文法を学習中で単語を増やしたい。
- 留学を考えている。ドイツで暮らさないといけない。
- ドイツ語検定を受けようと思っている。(2〜4級)
- 日常会話で使える単語を知りたい。自然な表現を知りたい。
- アルファベット順でなく、ジャンルごとに単語を覚えたい。
- 単語と例文が並んでいるだけの単語帳は続かない。
このような人にオススメします。
ドイツ語を始めたばかりで、文法を学習中で単語を増やしたい。
なぜドイツ語初心者にもオススメなのかというと、カタカナ表記で読みが載っているからです。
発音できなければ、覚えたくても覚えられません。
ちなみに、カタカナで読んでしまうと正確な発音にはならないので、個人的には外国語をカタカナ表記するのは反対なのですが、笑
でも、初心者にはとってもありがたいことですよね。
外国語を学ぶ初心者にとって、新しい文法規則や新しい単語など、理解したり覚えたりするのにかなり脳みそを使います。
その中で、たくさんの新しい単語に出会い、発音が分からない、となったとき、辞書で調べたり、ネットで検索したりして一つずつ発音を確認するのは大変です。
調べるのが面倒な人なら、適当にローマ字よみしたり、英語読みしたりする人もいるでしょう。
ですが、発音規則は英語とは違いますし、間違えて覚えてしまうことにもなりかねません。
だったら、一番似ているとされるカタカナ表記があることで、調べる労力はなくなるし、大きく間違えた読み方はせずに済みます。
外国語を習得するのに大事なのは「継続」です。
初心者が外国語を身につけるのに一番大事なことは、挫折しないことです。
初めは処理する情報が多いので、できるだけ負担を減らして続けることを意識することが大事です。
このような理由から、カタカナ表記があることが初心者にとっては利点となるのです。
そして、学習を続けていっているうちにカタカナがなくても自然と読めるようになってくるでしょう。
そして、一般的な単語帳と違い、イラストが載っている構成なので、初心者にはとっつきやすい単語帳だと思います。
留学を考えている。ドイツで暮らさないといけない。
この本が、留学を考えている人や、出張や家族の都合などでドイツで暮らさないといけない人にオススメな理由は、生活に即した単語が載っているからです。
もっと具体的に言うと、人が生活していく上で遭遇する場面が取り上げられている単語帳だからです💡
しかも、イラストが付いているので、将来、現地で生活していくときのイメージもしやすいです。
単語と例文だけがズラーッと並んでいる単語帳では、なかなかその単語を使う場面をイメージしにくいと思います。
単語を覚えるのに効果的なのは、色んな感覚を使うことです。
つまり、目で見るだけではなく、口に出して読んだり、その単語を使う場面をイメージしてみたりして、その単語に触れることです。
もちろん、単語や例文が並んでいるだけの単語帳でも、その場面をイメージすることはできるかもしれません。
ですが、実際に見ている本にそのイラストが載っていると、イメージするのに使う脳みその負担が軽くてすむんです。
要するに、イメージしやすいということですね。
脳みそに楽をさせてあげると、その日覚える単語の量も増やせます。
脳みそをいたわることが継続のコツです。
なんだか、だんだん話が脱線してきた気がするので戻しますね!笑
日常生活で出くわす場面が載っていて、イラストが載っていて実際にその単語を使う場面をイメージしやすいので、ドイツに将来暮らそうと思っている人にはオススメです💡
ドイツ語検定を受けようと思っている。(2〜4級)
この本のタイトルにもある通り、この本はドイツ語検定(独検)2〜4級を受ける人にもオススメの単語帳です。
この本は、ドイツ語検定試験の過去問題を分析して作られた単語帳です。
しかも2014年に刊行されているので、ドイツ語の単語帳の中では比較的新しい単語帳です。
なので、デジタル機器関連の単語など、最近の傾向に即した単語も載っています。
ドイツ語検定の単語帳で、定番の単語帳もありますが、古いものが多く、新しい傾向の単語はのっていません。
なのでドイツ語検定を受ける方にもオススメできる単語帳です。
一つ注意しないといけないのは、この単語帳は名詞がメインだということです。
動詞の語彙も増やしたい人は、動詞が多く載っている他の単語帳も使うか、過去問に出てきた単語は全て覚えていく、というふうにしたほうが良いです。
ちなみに、ドイツ語検定公式サイトに載っている、それぞれの級で必要な単語数は、
- 2級 3000語
- 3級 2000語
- 4級 1000語
です。
この本の見出し語数は2000語以上となっていますので、独検2級にしては少し少なめです。
私がこの単語帳を買ったのは 独検2級を受けた後でしたが、2級の場合は、これ1冊だけでは動詞はカバーできないと思います。
ただ、名詞に関しては他の単語帳と違いバリエーションがあって良いです💡
ドイツ語検定2級となると、難しい単語も出てきて単語を覚えるのも苦労するので、ちょっと息抜きできる単語帳として良いなと思いました😊
日常会話で使える単語を知りたい。自然な表現を知りたい。
この本は、人が生活するときに出くわす場面の単語がメインとなっています。
しかも、関連表現として載っている文章が、とても自然な表現なんです。
ドイツ語検定受験者の間で定番の単語帳がありますが(名前は挙げませんがw)、例文がいかにも「教科書にのっている文」なんですよね。
そしてあまりにも平坦な文すぎてイメージが湧かないんです。
この単語帳の文章は、まずイラストがある上に、その単語に関連した表現で、しかもネイティブが使うような文章なので、自然な表現を知ることができます。
この本は、2014年刊行と、ドイツ語の単語帳の中では比較的新しい本になります。
なので、使われている単語も現代の生活にも対応した単語がちゃんとあります。(デジタル機器関連など)
なので、日常会話で使える、自然な表現を知りたいという人にとってもオススメです。
ドイツ語検定受けない人にも十分オススメできます💡
アルファベット順でなく、ジャンルごとに単語を覚えたい。
単語帳でよくあるのは、アルファベット順の並びです。
ですが、ただの単語の羅列で、abc順で並んでいる単語帳は前後に関連性がないことが多いので、頭に残りにくいんですよね。
ジャンルごとに単語があると、関連性があるのでイメージもしやすく、頭に残りやすいのです。
ジャンルごとの単語帳の良い点は、自分で作文しやすいんですよね。
例えば、「トースト – Toast (m.)」で「1枚 – Scheibe (f.)」という単語が載っていたら、
「Am Morgen esse ich eine Scheibe Toast.」(朝にトーストを1枚食べます)
という文が作れます。
関連語が近くに載っているので、自分の今まで習った文法知識に合わせて文を作りやすいんです💡
アルファベット順は動詞なら前綴りで大まかなイメージが似ていたりするものなどがあるので、良い部分もあるのですが、名詞を覚えるときにアルファベット順であることはあまりメリットがありません。
この本のように、名詞がメインの単語帳では特に、ジャンルごとに並べられていることが、覚えやすさに繋がります。
なので、ジャンルごとに単語を覚えたいという人には最適な1冊です💡
単語と例文が並んでいるだけの単語帳は続かない。
はい、これ、私のことですね。笑
単語帳って、載っている単語がどんなに良くても、ただ単語があって、例文が載っているだけでは続かないんです。(私の場合)
みなさんもそうじゃないですか?違いますか?💦笑
「この単語は絶対マスターしないといけない!」という強い意思を持てる方なら、ただの単語の羅列でも覚えられると思います。
私は続きませんw かろうじて、始めの1周はできます。
ですが、1回で覚えられるわけないので、何周もしないといけませんよね〜。
単語と例文がただ並んでいる単語帳だと、つまらなくて続きません。笑
語学って継続が大事だと思うんですが、継続に大事なのは、楽しい!と思えるということなんですよね。
苦痛になってしまったら、まず続きません。
このイラスト付きの単語帳は、文字だけの単語帳に比べて飽きにくいし、場面がイメージできるので「単語を覚える」というより「単語をイメージしながら見ている」という感覚に近いです。
なので、負担が少ないんですよね。
毎日繰り返すことは、負担が少ないことじゃないと続きません。
なので、文字だけの単語帳で続かない!という人は、この単語帳がオススメです!
本の感想
では、個人的な感想を書きますね。
さっきも言いましたが、ただの文字の羅列の単語帳が続かない私にとっては、すっごい良い単語帳でした!
イラストがあるから「勉強!」っていう感じがしないし、手に取りやすい。
イラストがあるから本をペラペラめくるだけでも楽しいし。(頭に入ってるかは不明w)
手に取った後も、長い間見ていられます。
これが単語と例文だけの、文字の羅列されているだけの単語帳なら
パラパラ…んー。難しい。これも忘れてるな。あー、こんな単語あったな。うわー、この辺りの単語ほとんど忘れてるわ。難しい。んー。。ポイッ。ってなっちゃいますw
この単語帳だと「単語帳!」という雰囲気がしないので、パラパラめくっていて覚えてない単語があっても、「覚えていないといけない」という風に感じないんですよ。
あー、なるほどな、そういえばそうだったな。そうか。という軽い感じで読み進められます。
ちなみにイラストは、クセがなくて誰でも見やすいような絵です。
強いて言うなら、のだめっぽい。私は見ていてのだめを思い出しました。のだめカンタービレの雰囲気で、漫画じゃなくイラストっぽくした感じ。(伝わるかな?)
ところで、この本のタイトルは「独検イラスト単語集」ですが、この「イラスト」というところに期待して、1単語1イラストあると思って買ってしまった方は、「イラスト少なっ!どこがイラスト単語帳やねん。」と思うかもしれません。
個人的には、このくらいのイラストでちょうどいいです。
一つずつにイラストをつけていると、2ページ見開きでは収まりきらないし、全体的に同ジャンルとしての単語を見渡せなくなっちゃいます。
そして、膨大なページ数になってしまいます。
その点を考えると、メインとなるイメージが数個あるだけというのがちょうど良いのではないかと思います。
関連したイラストが載っているだけで、単語に対するイメージのとっかかりというか、イメージするきっかけを作りやすいです。
なので、1単語につき1イラストを求めている方は期待外れとなるかもしれません。
ちなみに、1イラスト1単語の単語帳を探している人は、DK出版の「German-English Bilingual Visual Dictionary」を買いましょう。(ドイツ語 – 英語 のみの表記。収録数多すぎて独検には向いてませんが😅)
あと、この本を見ていて思ったのが、ドイツ語会話の練習で使えそうだなと思いました。
テーマを決めて、そのテーマに沿った単語を使って会話の練習をするということができるなぁと思いました。
もし自分がドイツ語の授業をしていて、会話の練習をするならこの本を題材にしたいです。
あ、一つ、いや二つだけ、残念だと思ったところがありました。
それは、単語に複数形が表記されていないんですよね。
ドイツ語は名詞によって複数形の形が変わります。
なので、単語に出会う度に確認するしかないんですよね。
ある程度パターンはありますが、ドイツ語検定に対応している単語帳だと謳うなら、複数形も表記しておいてほしかったです。
ドイツ語検定で名詞の複数形に関する問題も出てきますからね。
ちなみに、巻末の索引には複数形が載っています。
索引に載せるなら本文にも載せといてよ!wと思いました。笑
あともう一つ残念だったところは、音声がない!というところです。
外国語を身につける上で発音ってすごい大事なんですよね。
音声があると分からない発音があれば確認できます。
そして、音声があったら、本がなくても学べちゃうんですよね!
なので、通勤中や家事をしながらでも聞いているだけで覚えられます。
音声の一番いいところです。
今日は本開くの面倒くさいなーと思っても、CDの再生ボタンを押せば、あとは勝手に読み上げてくれますから。
面倒くさがり人間でも音声があれば続けることができます。
というわけで、複数形表記がない・音声がない といって点は残念でしたが、その他は満足な単語帳でした。
みなさんの参考になれば嬉しいです😊
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基本情報
- タイトル
よく出る分野をまとめて覚える 独検イラスト単語集 2・3・4級レベル - 著者
ヴォルガング・シュレヒト / 木川 弘美 - 発行年 2014年
- 出版社 三修社
- 収録語数 2000語以上
- 定価 2,200円 + 税