こんにちは、最近英語よりドイツ語に力が入っているkoharuです。
今回はドイツ語の分離動詞(複合動詞)の前綴りについて調べてみました。
hinein, hinaus, herein, heraus, rein, raus は動詞の前綴りとしてだけでなく、副詞としても使われたりする語なので よく出会う語です。
ちなみに、イラスト付きの解説ページです!(頑張った!笑)
前置詞とか前綴りって、イラストあるとめっちゃ理解しやすいんです。(イメージで感覚をつかめるから)
分離動詞って、慣れるまで意味を掴むのに苦労しますよね〜。
日本語にはない感覚ですから。
初めて分離動詞を習ったときは、
「ドイツ語本当にやっていけるかな…」
「文の最後を読むまで動詞の意味がはっきりしないって、ドイツ人はういうふうに文を理解してるんだ??」
って思ったものです。笑
日本語は動詞が分離することなんてないのでそう思ってしまうんですが、
考え方としては、分離動詞の前綴りは 動詞に意味を付け加えるというふうに考えると良いかも。
(例外もあるけど基本的にはそんな感じ)
hinein, hinaus, herein, heraus, rein, raus は、後ろに続く動詞に動きを加える役割があります。
英語のtake away や go out の away や out のようなものです。
分離動詞はたくさんの例文に出会って慣れていくしかないですね💦
でも、理屈が分かれば意味を推測することもできるので、詳しい意味を見ていきましょう!
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Contents
hin, her, -ein, -aus それぞれの意味
まず、hinein, hinaus, herein, heraus について考えましょう。
これらの前綴りは、二つの要素が組み合わさっています。
前と後ろを分けると分かりやすいです。
hin と her の意味
- hin …こちらから離れるイメージ (英語だとaway)
- her …こちらに向かってくるイメージ (英語だとtowards)
※ woher (どこから)/wohin (どこへ) って疑問詞を習いましたよね?
その意味を考えてみると分かりやすいかも。
これもwo+hin/her というふうに組み合わさってできた言葉です。
-ein と -aus の意味
- -ein …内に (英語だとinside)
- -aus …外に (英語だとoutside)
※これは前置詞 in/aus と似た意味なので想像しやすいかと思います。
hinein, hinaus, herein, heraus の意味
以上をふまえて考えると、
- hinein … hin(離れる) + ein(内に) → 内に離れていくイメージ
- hinaus … hin(離れる) + aus(外に) → 外に離れていくイメージ
- herein … her(向かう) + ein(内に) → 内へ向かってくるイメージ
- heraus … her(向かう) + aus(外に) → 外へ向かってくるイメージ
なんとなく分かってきましたか?
文字だけではイメージしにくいと思うので、イラストで見てみましょう。
このイラストの例文では動詞 hineinlaufen, hereinlaufen, hinauslaufen, herauslaufen を使っています。laufen は「走る」という意味なので、「走る」に動きの方向を加えた動詞になります。
※この例文の訳では、前綴りの意味を分かりやすくするために「入っていく」「出ていく」と訳していますが、laufenの意味を正確に表したい場合、「走っていく」「走って出ていく」というふうにも訳せます。
※ドイツ語は日本語と違い、移動を表す動詞を様々に区別します。「歩いて行く」gehen 、「走って行く」laufen 、「乗り物で行く」fahren 、「飛行機で行く」fliegen など。「行く」とだけ訳したほうが日本語文として自然になる場合が多いです。
話を戻しますね!
ちなみに これらの前綴りが区別しにくいという場合は、話者の位置と対象物の位置関係を考えてみると分かりやすいですよ(^^)
例えば、hinein, herein の場合、どちらも対象物は内へ動いています。しかし、話者のいる位置が違うわけです。
なので、対象物がどこに動いているのかは-ein -ausで判断ができます。
★まとめると、hin, her は話者と対象物の位置関係を表し、
-ein, -aus は対象物の動く方向を表すと考えると分かりやすいです。
rein, raus の意味
rein, raus は hinein, herein, hinaus, heraus を省略した言い方で、口語で使われます。
話す時には hinein, herein, hinaus, heraus よりも rein, raus のほうがよく使われます。
ドラマなどでもよく聞く表現です。
ネイティブに確認したところ、hin-,her- は話し言葉ではあまり使わないと言っていました。
- rein (= hinein,herein) … 内へ離れていく/ 向かってくるイメージ
- raus (= hinaus,heraus) … 外へ離れていく/ 向かってくるイメージ
「え?hineinもhinreinも同じreinなの??どうやって区別するの??」って思いますよね(笑)
私も思いました。でも、ネイティブいわく、文脈で判断できるとのこと。
こればかりは慣れていくしかないですね。
具体的なイメージができるように、例文も見てみましょう♪
hinein, hinaus, herein, heraus の例文
Sie ist aus dem Zimmer hinausgegangen.
彼女は部屋から出て行った。
Komm rein! / Komm herein!
入って!(家に入ってもらうとき)
Der Feuerwehrmann lief in das brennende Gebäude hinein.
消防士は燃えている建物の中へ駆け込んだ。
Kannst du den Wäscheständer bitte zu mir herausstellen?
ちょっと物干しラックを出してきてくれない?(洗濯物を干すとき)
まとめ
- hinein … 内に離れていくイメージ
- hinaus … 外に離れていくイメージ
- herein … 内へ向かってくるイメージ
- heraus … 外へ向かってくるイメージ
これを前綴りを見たときにイメージできるようにしましょう!
いかがでしたでしょうか?なんとなく分かりましたか?
実はこのイラストを作りながら私もめっちゃ混乱してました。笑
たくさんの例文に触れて、感覚を養っていくしかないですね〜(こればっかり)
でも本当に語学って出会った文の数だけ理解が深まっていくんですよね〜。
分離動詞もですが、移動を表す動詞の種類がたくさんあったり、ドイツ語ってホント奥が深い…。
それがドイツ語の面白いところなんですけどね!
では、みなさんも一緒にドイツ語がんばりましょう〜!
Tschüss! 👋
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